漢方薬によるダイエットサポートとして選ばれることの多い「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」と「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」の違いをご紹介します。
主な違いは次の3つです。
- 合う体質が違う(むくみ型 vs 脂肪型)
- ダイエット効果の出方が違う(水分代謝改善 vs 脂肪燃焼+便通改善)
- 副作用の傾向が違う(体質に合わないと逆効果になることも)
結論から先にお伝えすると「水太りで痩せにくい人」には防已黄耆湯、「脂肪太りや便秘がちな人」には防風通聖散が合いやすいと言われています。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
目次
防已黄耆湯と防風通聖散の違いを比較
比較表でわかる主な違い
比較項目 | 防已黄耆湯 | 防風通聖散 |
---|---|---|
合う体質 | 体力中等度以下、汗かき、水太り、むくみやすい | 体力中等度〜充実、便秘気味、脂肪太り、お腹周りが気になる |
主な効能 | 水分代謝改善、むくみ・関節痛、多汗症改善 | 脂肪燃焼促進、便秘改善、代謝アップ、にきび・湿疹改善 |
ダイエット効果 | むくみ解消によるサイズダウン、体が軽くなる | 脂肪燃焼+便通改善で体重減少効果が期待できる |
副作用 | 胃腸が弱い人は下痢・胃もたれに注意 | 下痢、動悸、発汗過多、のぼせやすい人は注意 |
詳しい違いについて、解説していきますね!
防已黄耆湯は「むくみ・水太り型」のダイエットに強い
防已黄耆湯のダイエット効果は脂肪燃焼ではなく「水はけの改善」によるサイズダウン。特に脚のむくみが強い人におすすめなんだとか!
- 余分な水分を体外に排出してむくみを改善
- 疲れやすくて体力がない人でも使いやすい
- 多汗症や下半身のだるさにも効果
むくみ・水太りへの効果を感じたいなら |
防風通聖散は「脂肪太り・便秘型ダイエット」に強い
脂肪燃焼を助けてくれるのが防風通聖散!便通も改善してくれるので、体重減少効果も期待できるんだとか。
ただし、作用が強く、体力がない人や暑がり・のぼせやすい人には合わないこともあるので注意しましょう。
- 脂肪分解・燃焼を助ける生薬を多く含む
- 便通を改善して老廃物を排出
- お腹周りの脂肪太りや便秘体質の人に効果的
お腹の脂肪を落とす効果も期待できますよ♪ |
防已黄耆湯と防風通聖散の共通点は?
防已黄耆湯と防風通聖散に共通しているポイントもご紹介しますね!
- どちらも「肥満症」に用いられる第2類医薬品の漢方薬
- 単独で痩せるというより、食事・運動のダイエットを助けるサポート役
- 生活習慣改善と組み合わせることで効果が出やすい
これさえ飲めば痩せるというわけではなくので、あくまで心強いサポート役。
食事や生活習慣の改善を合わせれば、効果が高まりますよ!
防已黄耆湯はこんな人におすすめ
- 水太り・むくみが強くて痩せにくい
- 疲れやすく体力があまりない
- 汗をかきやすく、多汗症に悩んでいる
水太りは、筋肉が柔らかく色白の人に多い体質。脂肪燃焼よりも「水はけ改善」で痩せたい人に向きます。
防風通聖散はこんな人におすすめ
- お腹周りの脂肪が気になる
- 便秘がちで代謝が悪い
- 暑がり・のぼせやすく、比較的体力がある
脂肪燃焼+便通改善のW効果で、ダイエット効果を求める人に人気。ただし作用が強いため、合わないと下痢や動悸の副作用が出やすい点に注意が必要です。
副作用の違いもチェック
- 防已黄耆湯:胃腸が弱い人は下痢や胃もたれの副作用に注意。比較的マイルド。
- 防風通聖散:大黄や麻黄を含むため、下痢・発汗過多・動悸などの副作用リスクがある。体力のない人には不向き。
どちらも「体質に合わないと逆効果」になる可能性があります。体力が落ちているときには、使用を控えると安心ですね。
防已黄耆湯と防風通聖散の比較まとめ
- 水太り・むくみ型は 防已黄耆湯
- 脂肪太り・便秘型は 防風通聖散
- 共通して「ダイエットのサポート役」であり、生活習慣の改善とセットで使うと効果的
- 副作用や体質の違いを理解して、自分に合う方を選ぶことが大切
体質に合う漢方を選べば、心強いダイエットサポートとなります!無理のないダイエットに役立ててみてくださいね。
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